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百獣の王ライオン。やはり雄ライオンの雄々しいたてがみがいいですよね。実は狩りをするにはとても邪魔らしいのですが、それでも王にふさわしいふっさふさのたてがみに顔をうずめてみたいです。やわらかい気もしますし、ごわごわな気もします。

ふっさふさの素材に出会いました、織物工場の片隅で。織機からジャカジャカの繰り出されていく「生地耳」。それは、テキスタイルを効率よく生産するにあたりどうしても生じてしまう端材で、現在はほぼ処分されています。しかしパンは耳が一番おいしいといわれるように、生地の耳も魅力たっぷり。ボーダー上にボンディングしてから華やかに金箔でモダンに仕上げました。「生地耳」。小さなことだけれど知ることによってサスティナブルを考えるきっかけが生まれてくることを願って。

DATA

表面感/ふっさふさ

技法/箔プリント[京都・久山染工]

組成/コットン、

ウール、リネン(生地耳)[飯能・株式会社マルナカ 提供] 

生地幅/130cm

反長/約15m

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